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なの「真鶴」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:19:05 ID:0zFbXFTo0

なの「はかせ、一緒に買い物に行きませんか?」

はかせ「え!?」ガバッ

はかせ「はかせも行っていいの?はかせのお菓子買ってもいい?」

なの「ええ。今月は余裕があるので、はかせの分も買っていいですよ」

はかせ「やったー!じゃあすぐ行こう!なの早く行こう!」

なの「ふふ、はいはい。今行きますよー」



はかせ、なの、東雲家、日常


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:21:52 ID:0zFbXFTo0

――商店街


はかせ「今日は人がいっぱいだねー」

なの「休日だからですかね?いつもより騒がしい気がします」

はかせ「なののと同じ制服の人もたくさんいるね」

なの「あ、本当だ。部活をされている方達でしょうか」

はかせ「ねぇースーパーまだー?」

なの「あともう少しですよ――――あ」ピタッ

はかせ「? なのどうしたの?」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:24:18 ID:0zFbXFTo0

なの(こ、これは……!)

はかせ「なの、ここ雑貨屋さんだよ?早くスーパー行こうよー」

なの「あ、えっと……」

はかせ「このダルマがどうかしたの?」

なの「!」

なの「は、はい……ちょっと、ショーウィンドウには不釣合いだったものですから、気になって……」

はかせ「ふーん」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:27:47 ID:0zFbXFTo0

なの(大きさは……40cm弱くらいかな……?)

なの(前のダルマは、はかせと阪本さんにイタズラされちゃったし……)

なの(ていうか……どうしよう……これ)



なの(すっごく……可愛い!)



なの「はかせ!ち、ちょっとここで待ってて下さい!」タタッ

はかせ「なのー!?」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:29:20 ID:0zFbXFTo0

スタスタスタスタスタ

ガバッ!

スタスタスタスタ

ゴトン!


なの「これ下さい!」

店員「4000円になります」

なの「…………へ?」

店員「はい?」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:29:45 ID:ngcp1oy90

スレタイ読めない


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:31:35 ID:0zFbXFTo0

>>8
まなづると読みます
地名です



なの(よよよ、4000円!?そんなに高いの?)

なの(突然そんな出費をするわけには……)

なの(そりゃあ、今月は余裕があるから、買えなくは無い……けど)

なの(でも、ここでこれを買ってしまったら、はかせに買ってあげる分のお金が……)

なの「……」チラッ

ダルマ『キラキラ』

なの(はうっ!)

なの(だめだ!可愛いすぎるよー!)


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:34:48 ID:0zFbXFTo0

なの(はかせ……ごめんなさい!)

なの「はい!ぴったり4000円です!」

店員「丁度頂きます。ありがとうございましたー」



なの「……ふふっ」

ダルマ『キラキラ』

なの「可愛いぃーっ!」スリスリ


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:37:03 ID:0zFbXFTo0

はかせ「…………」

はかせ「それでの買っちゃったんだ」

なの「はい……」

はかせ「もー!今日ははかせの分も買ってくれるって約束したじゃんかー!」

なの「すみません……でもどうしても欲しくなってしまって」

はかせ「なのはなのの買ってはかせははかせの買えないなんて変なんだけどー!」ジタバタ

なの「うう……本当にすみません……」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:40:12 ID:0zFbXFTo0

――買い物帰り


なの「は、はかせ、機嫌直して下さい……」

はかせ「……」プイッ

なの「ら、来月はちゃんとはかせの分も買ってあげますから……」

はかせ「……来月じゃなくて今日が良かったんだけど」

なの「うぅ……すみません……」

はかせ「ふん!」テクテク

なの「は、はかせぇー……」テクテク


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:43:47 ID:0zFbXFTo0

なの「えーと……今日はいつもと違う道を通って帰りましょうか!」

はかせ「……」テクテク

なの「線路沿いの海岸を歩きませんか?海が見えて気持ち良いですよ!」

はかせ「……」テクテク

なの「帰る頃にはもう夜ですし、海に沈む夕日、見に行きましょう?きっと綺麗ですよー」

はかせ「……」テクテク

なの(……うう、はかせー)


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:45:41 ID:0zFbXFTo0

――海岸沿いの道


なの(結局、はかせの手を引いて来てしまった……)

なの(はかせは何も言わない……相当怒ってるんだろうなぁ)

なの(今からでも、ダルマを返品してこようか……)

なの「……」チラッ


ダルマ『キラキラーン』


なの(はうう!)

なの(夕日に照らされたダルマも可愛い!だめ!やっぱり手放せないよー!)


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:47:29 ID:0zFbXFTo0

ザッパーン・・・


なの(はぁ……)

なの(海、綺麗だなぁ)

なの(まだちょっと寒いから、さすがに誰もいないなぁ……)

なの(って、あれ?)

なの(砂浜に誰かいる。こんな時期に海なんて、珍しいなぁ)

なの(……っていうかあの人達、一体何してるんだろう?)


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:51:34 ID:0zFbXFTo0

なの(あれ、どこかで見たことあるような)



  「こ、こうか桜井!?」

  「あぁもう、違いますよ!ボールはもっと上です!」

  「し、しかし碁石に気を取られて……これ以上は上がらん」

  「だから碁石は碁盤と密着してなくてもいいんですってば!」

  「そんなルール初めて聞いたぞ!関口だって聞いてないよなー?」

  「部長まだ俺が貸した入門書読んでないんですか!?」

  「あ!出来た!やった!碁石が碁笥に戻ったぞ!見たか関口!?」

  「……もう、いい加減やめませんか」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:54:32 ID:0zFbXFTo0

なの(あの方達は確か、囲碁サッカー部の……)

なの(関口さんに桜井さん、それからえーっと……誰でしたっけ?)

なの(確か部長をされてる……うーん、思い出せないや)

なの(それにしても、凄い体勢だなぁ……辛そう)

なの(囲碁サッカー部の練習って、いつもあんなに厳しいのかな)



  「よし、ここから一気に畳み掛けるぞ!」

  「頑張ってください部長!」

  「おう!関口も見ててくれよ!」

  「え、は、はい」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 15:59:45 ID:0zFbXFTo0

――ダン!ダン!

――シュタッ!

――ジャラ!ジャラ!ジャラ!

――ダンダンダン!

――パチッ!パチッ!

――シュタッ!シュタッ!




なの(……!)ドキッ

なの(す、凄い……!)ドキドキ


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:01:31 ID:0zFbXFTo0

なの(あんな人の動き、初めて見た……)

なの(凄く大胆で、でもとても繊細で)

なの(ボールにも碁石にも配慮が行き届いてて)

なの(運動神経の良さが、素人目にも分かる)

なの(……凄い、あの人)ドキドキ

なの(もっと……もっと見ていたい……!)ドキドキ


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:04:49 ID:0zFbXFTo0

はかせ「なの?」

なの「はいぃっ!?」

はかせ「どうしたの?ボーッとしてたよ」

なの「あ、いえ……なんでもないです……」


なの(……こんな感情が私についてるなんて、知らなかった)

なの(これは一体なんなんだろう)

なの(嬉しいような、恥ずかしいような)

なの(でも、なんだか凄く悩ましい)

なの(それに、どうしてだろう……)

なの(関口さんを見てると……なんだか、凄く辛い)

なの(この気持ちは、一体……)


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:07:54 ID:0zFbXFTo0

なの(はかせに聞けば分かるかな?)


なの「……あの、はかせ」

はかせ「なに?」

なの「あの方達、私の学校の生徒さんなんですけど……」

なの「なんだか、あの方――あの、部長さんを見ていると、凄く辛いんです」

なの「これは一体なんなんでしょうか……?」

はかせ「へ?」

なの「私、どこか故障してるんでしょうか?」

はかせ「……」

はかせ「ぷぷぷ!」

なの「え?」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:11:25 ID:0zFbXFTo0

はかせ「あのね、なの、それはね……」

なの「は、はい……」ドキドキ

はかせ「……やっぱ言うのやーめた!」

なの「えぇぇ!?な、なんでですかぁ!」

はかせ「だって面白いから」

なの「意味が分かりません!」

はかせ「ぷぷぷ。ダルマ抱えながらそんなことで悩むなんて、なの可笑しいんだけど」

なの「もう、それどころじゃないんですよー!」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:15:05 ID:0zFbXFTo0

なの「はぁ……もういいです。帰りましょうか」トボトボ


ザッパーン・・・



  「部長やりましたね!一歩前進です!」

  「おう!やっぱり基礎練習は大事だな!なぁー関口?」

  「部長が基礎練してるところなんて見たことないです」

  「あれ、そうだっけ?っていうか関口、案外俺のこと見てくれてるんだなー」

  「べ、別にそんなんじゃ……」



なの(…………)

なの(関口さんが……羨ましい)


ザッパーン・・・


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:18:53 ID:0zFbXFTo0

なの(それにしても)

なの(この感情は、一体なんなんだろう)

なの(はかせは今日の仕返しなのか、教えてくれないし)


なの「はぁ……」トボトボ


なの(……はっ!)

なの(そういえば以前、今と似たような気持ちになったことがあったような)

なの(えーと、いつだっけ……)

なの(……そう、あれは確か、先週の放課後、学校の廊下で……)


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:22:41 ID:0zFbXFTo0

  「さ、桜井先生じゃないですか!」

  「あ、高崎先生も今お帰りですか?」

  「ええ!奇遇ですね!」

  「? それ、とっても重そうですけど、何持ってるんですか?」

  「あぁコレですか!いやー、うちの生徒は古典にまるで興味が無くて……
   それでですね、明日の授業で、生徒に百人一首を聞かせてやろうと思いまして!」
 
  「へー。なんか、素敵ですね!」

  「そ、そうですか?素敵ですか?」

  「はい!あの、せっかくですから何か一首詠んでいただけますか?」

  「へっ!?あ、あぁ、そうですね……では有名どころで、光孝天皇の一首を!」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:26:58 ID:0zFbXFTo0

  「君がため
    春の野に出でて
     若菜つむ
    わが衣手に
     雪は降りつつ」

  「どういう意味なんですか?」

  「え!?意味ですか!? ええーっと、これはですね……あの」

  「はい」

  「あ、あなたにさしあげようと、野原で春の七草を摘んでいますと、わたしの着物に、雪がしきりに降りかかってしまいます
   ……と、こんな感じでしょうか」

  「わあ、なんかロマンチックですね!」

  「そ、そうですか!?お気に召しましたか!?」

  「ええ!とても素敵だと思います!」

  「そ、そうですか……いや私もこれはとてもイナフだと思いまして……」

  「?」

  「あぁいえ、こっちの話で!ではもう一首、私の好きな藤原義孝の歌を!」

  「はい!」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:30:53 ID:0zFbXFTo0

  「君がため
    惜しからざりし
     命さへ
    長くもがなと
     思ひけるかな」

  「これはどういう意味なんでしょう?」

  「あなたに逢えるなら死んでもいいと思っていました。
   でもこうしてあなたに逢えた今は、
   いつまでも長く生きて、あなたと一緒に居たいと思うようになりました。
   ……という、なんというか甘酸っぱい片思いの一首ですね!」

  「凄い!今も昔も、恋する気持ちは変わらないんですね!素敵です!」

  「素敵ですか?やっぱり素敵ですか!?」

  「はい!」

  「いやあ!それは良かった!」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:33:39 ID:0zFbXFTo0

 麻衣「しのぶれど
      色に出にけり
       わが恋は
      ものや思ふと
       人の問ふまで」


  「おわあっ!?み、水上!?」

  「あら、水上さんまだ残ってたんですか?暗くならないうちに帰らなきゃダメですよ?」

  「そうだぞ水上!悪趣味だぞ!」

  「あ、悪趣味……?」  


 みお「あ、麻衣ちゃんこんなところにいたんだ」

 ゆっこ「もートイレの前で待っててって言ったじゃんかー。さ、帰ろ!」

 なの「あ、あの……水上さん」

 麻衣「?」

 なの「今のって、何なんですか?」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:37:14 ID:0zFbXFTo0

 麻衣「私の恋心を誰にも知られまいと胸に秘めておいたのに
     とうとう顔色に出てしまっていたみたい
     なにか物思いをしているのですか、と人がたずねるほどに」

 みお「へー麻衣ちゃん百人一首なんて知ってるんだ。っていうか何で今詠んだの?」

 麻衣「代弁者としての義務を感じたから」

 みお「……ドユコト?」

 ゆっこ「っていうか、なんで2人が赤くなってんるですか?」


  「い、いや……」

  「……」アセアセ


 なの「……」ポーーーーーッ

 ゆっこ「いやなのちゃんまで赤くなってるし!ドユコト!?」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:43:00 ID:0zFbXFTo0

なの(どうして……こんな気持ちになるんだろう……)

なの(あの方達を――部長さんを見かけてから、なんだか私、変だ)


ザッパーン・・・


なの「はうっ!?」キョロキョロ

なの「…………」


なの(……波の音が、一瞬だけ、碁石の音に聞こえてしまった)

なの(はぁ……)

なの(あの人は、今ごろどうしてるのかな)

なの(関口さんと、笑いながら話しているのかな……)

なの(…………なんで、こんなに悩ましいんだろう)


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:46:08 ID:0zFbXFTo0

ガタンゴトン・・・ ガタンゴトン・・・


なの(あ、電車)

なの(電車の光が眩しいなぁ)


なの「もうすっかり暗くなってしまいましたね、はかせ」

はかせ「……」ジーッ

なの「? はかせ?」

はかせ「ねぇ、なの」

なの「はい?」

はかせ「……今の電車に、さっきの3人が乗ってたよ」

なの「えええっ!?」ドキッ


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:50:03 ID:0zFbXFTo0

なの(そう……これは、あの時感じた、あの変な気恥ずかしさに似てる……)

なの「へ、へぇぇー、そうですか……まぁ、もう夜ですし、明日も学校ですから、お帰りですかね……」ドキドキ

はかせ「……ねぇ、なの」

なの「な、なんですかっ?」


ペタン


はかせ「疲れてもう歩けない」

なの「え? そんな……家までまだもう少しありますよ?」

はかせ「なの、ネジ取ってあげるからおんぶして欲しいんだけど」

なの「しょうがないですね……」


なの(はかせがこんなに疲れていたなんて、気付かなかった)

なの(いつもなら真っ先に気が付くのに……考え事に集中しすぎちゃってたかな……)


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:53:49 ID:0zFbXFTo0

はかせ「えへへー、なのありがとー」

なの「いえ、今回は私も悪かったので……よいしょっと」

なの「……」テクテク


なの(気付かなかった)

なの(さっきの電車に……あの部長さん達が……)

なの(……そっか)

なの(もう、帰ってしまわれたんですね……)


なの「……」トボトボ


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:56:22 ID:0zFbXFTo0

はかせ「Zzz」

なの(はかせ、寝てる……よっぽどお疲れだったんですね……)

なの(……)

はかせ「Zzz」

なの(……)

はかせ「Zzz」

なの(……)

なの「よいしょ」

なの(眠っている人を背負うのって、凄く重いんだなぁ……)


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 16:59:52 ID:0zFbXFTo0

なの(と、いうか……)

なの(ちょっと……重過ぎる!)

なの(重すぎて、腕が抜けそう……!)

なの(いや比喩とかじゃなくて!本当に腕が取れそう!)

なの(う、苦しいっ……)


はかせ「Zzz……」


なの(…………)

なの(耐えなきゃダメ、ですよね)

なの(我慢しなきゃ)

なの(なんだか……これに耐えなきゃいけない……そんな気がする……)

なの(何故かは……よく分からないけど)


なの「……よいしょっと」


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 17:03:09 ID:0zFbXFTo0

なの「……」テクテク

なの(あ、あの曲がり角!あそこを曲がればもう家だ!)

なの(よーし)テクテク

なの「……」ピタッ


なの(……も、もし)

なの(もしも、この角を曲がった先に、あの部長さんがいたら)

なの(どんなに嬉しいだろう……)

なの(そして……そして……どうしたんですか?と私が聞いて)

なの(せっかくですから上がって行って下さい、と促して)

なの(家の中に入ってもらって……居間に私と部長さんの2人きりになって……)

なの(囲碁サッカーの話を詳しく伺って……)

なの(もし良かったら、私も試合を見に行ってもいいですか?なんて言って、それから……)


なの「――――はっ」

なの「何考えてるんだろう、私……」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 17:06:04 ID:0zFbXFTo0

なの(……この角)

なの(この角を……曲がった先に……!)



  「東雲、今帰ったのか」



なの「!」

なの「あ、あなたは……」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 17:12:20 ID:0zFbXFTo0

なの「中村先生……どうしてここに?」

中村「あぁ、近くに着たので寄ってみたんだが、留守のようだから、どうしたものかと思っていたところだ」

なの「は、はぁ……」

中村「……期待外れという顔をしてるな」

なの「あわわ、そんなことないです!すみませんわざわざ来ていただいたのに……せめてお茶でも飲んで行って下さい」

中村「おう、悪いなしのの――」


中村(!?)


なの「……中村先生?どうかしたんですか?」


中村(し、東雲が持っている……アレは……あのダルマは……あの時の)ガクガク

中村(ダルマ型監視カメラ兼対人用攻撃ロボ……!)ガクガクガクガク


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 17:17:15 ID:0zFbXFTo0

中村(何故今東雲がこれを持っている……まさか私が来ることを見越して!?)

中村(駄目だ……やはりこの高い技術力の産物達の前では私はあまりに無力!)

中村(せめて……逃げるには……あのダルマだけでもなんとかしなければ!)


中村「し、東雲!」

なの「はい?」

中村「い、いやぁ、実を言うとだな、私はダルマには非常に目が無くて」

中村「も、もし良かったら、そのダルマを私に譲ってくれないか!?」

なの「ええぇ!?」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 17:18:51 ID:0zFbXFTo0

なの「え、えーと……」チラッ

ダルマ『キラキラ』

なの「……」チラッ

中村「……」ガクガク

なの(……)


なの「……良いですよ」

中村「ほ、本当か!?」

なの「ええ、差し上げます」ニコ

中村「す、すまないな東雲!それじゃあまた明日学校でな!」ダッ

なの「あ、先生、まだお茶が……」


なの(早い……)ポツーン


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 17:21:53 ID:0zFbXFTo0

ガラガラガラ パタン


なの「ふー、疲れたー……」

はかせ「んん……」

なの「あ、はかせ起きましたか?家に着きましたよ」

はかせ「ん……あれ?なの、ダルマは?」

なの「あぁ、さっき中村先生がいらっしゃって……譲っちゃいました」

はかせ「えー!?なんで!?せっかく買ったのに!」

なの「……」

はかせ「……なの?」

なの「……どうしてでしょう。私にもよく分かりません」

なの「なんとなく……もう惜しくない気がしたんです」

はかせ「ドユコトー!?」

なの「……」


なの(はぁ……部長さん……)


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 17:23:52 ID:0zFbXFTo0

中村「はぁ……はぁ……」


中村(ふっふっふ……東雲捕獲とまではいかなかったが)

中村(このダルマ型監視カメラ兼対人用攻撃ロボを手に入れられただけでも、大収穫だ!)

中村(さっそく家に持ち帰り中を拝見させて頂くとするか)

中村(一体そこにはどんな高い技術力が秘められているのか……!)

中村(ああ、考えただけで胸が張り裂けそうだ!)

中村(東雲を持ち帰る日もそう遠くないかも知れないな……ふふっ)


  「しまった!ボールが碁石に滑って暴走した!」

  「あ、人にぶつかる!避けてくださーい!」


中村「へ?」


ガッシャァァァァァアアン!


中村「」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 17:25:24 ID:0zFbXFTo0

桜井「はぁ……はぁ……すみません、あっちで囲碁サッカーの練習をしてまして……大丈夫でしたか?」

中村「……」プルプル

桜井「ってよく見たら中村先生じゃないですか!怪我とかありませんか!?」

中村「……」プルプル

桜井「あの、中村先生?」

中村「……お前らは」

桜井「はい?」



中村「お前らは一生あのモミアゲとよろしくしていろぉぉぉぉ!」ダダダダダダッ



桜井「な、中村先生ー!?」





~終わり~


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 17:27:42 ID:15H25hXp0

乙乙


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 17:34:57 ID:v4B4pYgD0

そういやなんで真鶴なんだ?


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17 17:36:37 ID:0zFbXFTo0

>>60
志賀直哉著『真鶴』を物語のベースに拝借したからです
真鶴という場所が舞台の小説です


引用元: なの「真鶴」

[ 2013年04月30日 12:56 ] [二次創作 ナ行]日常 | TB(0) | CM(0)
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