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レヴィ「ヘイ、ロック。ちょっといいか?」

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 23:16:10.07 ID:Nd/RojpK0


「ヘイ、ロック。ちょっといいか? ああ、返事はいらねェよ。ついて来い」
「どうした、そんな改まった顔をして。俺は一体何をされるンだ?」

 レヴィの普段とは違う真剣な顔つき。
 ロックは少々たじろぎながらも“いつものように”軽い調子で言葉を返した。

「イイから来い。お前は耳の遠くなったジジイでもなけりャ、ウスノロの亀でもねえだろうが」
 
 だが、レヴィはその軽口には乗ることなく、強引にロックの右腕を取り歩き出した。
 ノリの良い彼女らしくない態度と、有無を言わさぬいつもの態度。
 それにロックは多少困惑し、
ダッチは二人に軽く視線を送った後、何もなかったかのように手元のグラスをあおり、
ベニーは今朝届いたばかりの新型のPCをイジることに熱中し続けていた。
 “世は事もなし”。
 今日のラグーン商会も、このロアナプラに“最も相応しく、最も相応しくない”言葉の泥の海につかっていた。
 ……一人だけ真剣な顔をしている女――レヴィを除いて、だが。

     ・    ・    ・

「どうしたンだよレヴィ。ダッチとベニーには聞かせられない話なのか?」

 連れてこられたのはラグーン号のドック。
 わざわざ聞こうとしなければ、海に面したここでの会話は他に漏れる事は無い。
 最も、どこに聞き耳を立てている輩が居るとも限らないのがこの街なのだが、
“あえて”ラグーン商会の話に聞き耳を立てる輩は、金銭的にも――肉体的にも釣り合わないのでいない。

「よおロック。何かあたしに隠し事をしてねェか?」

 先ほどまでとはうって変わって、レヴィは笑顔でロックに問いかけた。
 しかし、その目は笑っているという、“子供も喜ぶようなもの”とは程遠かった――



ブラックラグーン、レヴィ、トゥーハンド、背景黒



144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 23:26:02.51 ID:Nd/RojpK0


ロック「隠し事? 隠し事なら、今ここで話してる事がダッチとベニーへの隠し事に――」

レヴィ「――“ロック”」

ロック(隠し事って言われても……ああ、もしかして“アレ”の事か)

ロック「悪かったよ、ゴメン」

レヴィ「……――オーケイ。白状する気になったみてェだな」

ロック「だけど、そんなに怒るような事か? まるで、“今にも人を殺しそうな目をしてるぞ”」

レヴィ「いいかいロック。今すぐ土下座してワンと鳴いたら勘弁してやるよ。オーライ?」

ロック「は? な、なんでそこまでしなくちゃならないんだッ!?」

レヴィ「自分の股間に手を当てて考えてみな。そしたら嫌でもわかるだろうが」

ロック「……!?」

ロック(なッ……なんで勝手に部屋を片付けた位で怒ってるンだ!?)





146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 23:38:10.24 ID:Nd/RojpK0


レヴィ「ヒントをやるよロック。あんた、昨日は何してた?」
ロック「昨日、って……仕事だったじゃないか」

ロックがレヴィの部屋を片付けたのは三日前。
つまり、レヴィが怒っている理由は部屋を片付けたという“チンケ”なものではない。

レヴィ「察しが悪いのか? それともトボけてンのか?」
ロック「いや、お前が何を言おうとしてるのかがまるで分らないんだ。
    なあ、俺は知らない内にヘマをやらかしてたのか?」

ロックはその一言を発した直後、ドック内の気温が下がったように感じた。
理由は勿論、レヴィの発する空気が剣呑を通り越し、
今にも尻の穴に銃弾を詰め込みそうなものになっていたからだ。

ロック「――レヴィ、正直に言ってくれ。俺は一体、何をやらかしたんだ?」

レヴィの怒りは相当なものだと悟ったロックは覚悟をきめ、問いかけた。
そんな殊勝な態度をとるロックにレヴィは――

レヴィ「とッぼッけッんッじゃァねェぞこのクソボケがァァァ――ッ!!!」

ブチ切れた。





155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 23:57:14.60 ID:Nd/RojpK0


     ・    ・    ・
「ヘ~イ、ダッチ。このままじゃラグーン号の風通しが良くなっちゃうよ」

 ドック内で軽快に吐き出される銃弾の奏でるタンゴを聴きながら、
ベニーはPCをイジる手を止め上司に言外に二人――主に一人を止めてくるよう言った。
 この騒ぎの中では、集中して新しい機材の調子を見る事が出来ない。
 ベニーは、良くも悪くもマイ・ペースなのだ。

「そいつに関しては俺も同感だし、泣きてェ気持ちでいっぱいだ」

 ベニーの上司――ラグーン商会のボスであり、ラグーン号の船長である大柄な黒人のタフ・ガイ――
ダッチもベニーの言葉に同意した。
 しかし、グラスを傾ける手を止める様子は一切なく、サングラスの下の瞳をかすかに揺らすだけ。
 ダッチは、更に言葉を続けた。

「だがな、ベニー・ボーイ。お前さんに“命と引き換えに船を守る覚悟があるか?”
 あるなら俺は良い部下を持ったッて事だ。さあ、その気があるなら今すぐ止めて来てくれ」

 誰も厄介事には巻き込まれたくない。
 クサいものには、金の臭いがしない限りは“関わらない”。
 それがロアナプラに住む、無法者の中にある共通意識であり、それはこの二人にとっても同じことだった。

「遠慮しとくよ。“たまにはこうやって騒がしいのも良いしね”」

 ベニーは肩をすくめ、本心を冗談で塗り固めながらダッチに言った。

「……――やれやれだ。全く、“ツイてねえ”」

 無論、ダッチはベニーの内心を察していたし、彼に文句を言うのは筋違いだとも理解していた。
 ダッチに出来ることは――打ち出された銃弾が、ラグーン号を“あまり”傷つけない様に願う事だけだった。




169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 00:21:38.24 ID:k738qLZx0


     ・    ・    ・

ロック「~~~~~~ッ!!?」

カチッ! カチッ!…

レヴィ「――チッ、弾が切れやがった」
ロック「……ッ、こ……ここッ、こ……」
レヴィ「ようやくお目覚めかい? 昼間ンなってから目を覚ますようじゃ“目覚まし”失格だぜ」
ロック「殺す気かッ!?」
レヴィ「お前はどう思う? ん~?」ニコニコ
ロック「――……冗談だろ?」
レヴィ「そうだな――それはあんた次第さ、ロック。今すぐすっトボケるのをやめりゃァ話が早い」
ロック「俺はトボけてなんかいないッ!」
レヴィ「……オーケー、どうやら命は惜しくないようだ。あの世“でも”ビッチ相手に腰振ってな」

ロック「――“でも”?」





172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 00:31:21.91 ID:k738qLZx0


ロック「“でも”っていうのは、一体どういう事だ?」
レヴィ「いいかいロック、アタシは気が長い方じゃアねェんだよ。知ってたか?」
ロック「あ、うん」
レヴィ「――それなのに、だ。それなのにお前は、昨日の夜イエロー・フラッグでズベ公と会ってた事を隠しやがった」
ロック「……あ、あ~! その事か!」
レヴィ「どうやら頭ン中の回路がようやくつながったらしいな。だけど残念、すぐ断線だ」
ロック「ちょっ、ちょっと待ってくれレヴィ!」
レヴィ「別れの言葉は手短に済ませな。一応聞いてやるからよ」
ロック「確かに、確かに俺は昨日仕事が終わった後イエロー・フラッグで人と会ってた!」
レヴィ「……3」
ロック「その相手が女の人だってのも合ってるッ! というか、どうしてお前がその事を!?」
レヴィ「……2」
ロック「なんでその事でお前が怒って……な、なあ! そのカウントをとりあえずとめてくれ!」
レヴィ「……1」
ロック「……さようなら、ロアナプラ。クソみたいな街だけど、嫌いじゃなかった――」

レヴィ「0」

…カチッ!

ロック「ッ!?……――あれ?」
レヴィ「――さっき言ったろ。弾切れ、ってよ」




175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 00:41:05.14 ID:k738qLZx0


レヴィ「ロック――あんたがプライベートで……女と二人っきりでイエロー・フラッグで
    一杯ひっかけてたってのだけでもアタシの引き金は軽くなるんだ。わかるか?」
ロック「いや、なんで……」
レヴィ「ヘイ、今口を開くのは、自殺志願者かただの馬鹿だ。
    ――こういう時は首を動かすだけで良い。オーライ?」
ロック「!」コクコク!
レヴィ「よーし、良い子だ……」カチャカチャ
ロック「!? どうしてまた弾を込めるんだ!?」

レヴィ「“ロック”」

ロック「……!」ブンブン!
レヴィ「オーケイ、そうだ。賢いってのは良い事だな。寿命が“少しばかり”伸びた」
ロック「!?」ブンブン!
レヴィ「なんでェ、不満か?」
ロック「!!」コクコク!

レヴィ「知るか」ギロッ!

ロック「……」




178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 00:47:49.55 ID:k738qLZx0


レヴィ「その軽くなった引き金が、だ」

…カチャッ

ロック「~~~ッ!?」
レヴィ「さらに軽くなるような事をあんたはやらかした」

ドンッ!

ロック「……ッ!?」
レヴィ「おい、おい、おい。ロック、そんなに怖がることねェだろ? 笑えよ、オイ」ニコニコ
ロック「……」ブンブン!

ドンドンッ!

ロック「!?」
レヴィ「イ~イ笑顔で笑ってたンだってな? 随分ご機嫌だったらしいじゃねえか」ニコニコ

ドンドンドンッ!

ロック「!!?」

レヴィ「そりゃァそうだよな~、ズベと楽しく夜の街に“しけこむ”となっちゃァ、顔も緩むよなァ?」





180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 00:56:36.59 ID:k738qLZx0


ロック「ん~! んん~~~!!」
レヴィ「言いたい事があるならハッキリ喋りな。それじゃあ、そこらのハエとしかお喋り出来ねえぞ」
ロック「……――お前が喋るなって言ったんじゃないか」
レヴィ「ロック。今、クソ生意気な言い方をしたのはアタシの気のせいか?」
ロック「いいえ、違います」
レヴィ「そうかいそうかい、そいつァ良かった。“良かったな、ロック”」
ロック「……なあ、何か誤解してないか?」
レヴィ「誤解? ハッ! 何事も誤解で済めば世の中ハッピーさ。馬鹿が泣きを見るだけで良いんだからな!
    ――だけどな、この世はそう出来ちゃいねえ。違うか、ロック?」
ロック「確かに俺はファビオラちゃんと会って――」

ジャカッ!

ロック「――た、け、ど……」
レヴィ「お前がロリコンの変態野郎だとは思ってなかったよ。まあ、なんだ、死ね」ニコリ
ロック「違う、違う、違う! 話を聞いてくれレヴィ、頼むからッ!?」
レヴィ「趣味の話だったらお断りだね。こっちの頭ン中まで腐っちまう」





184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 01:08:09.95 ID:k738qLZx0


ロック「いいか、レヴィ。――誤解だ」
レヴィ「どうりで鈍い訳だぜ。これで納得したよ、ロック」

グリッ!

ロック「頼むから――勝手に納得しないでくれ。ちょっと“命に関わる”」
レヴィ「“今まさに”な。で、何が誤解なンだ? 相手はあのチビジャリじゃなく、ご主人様の方だったのか?
    ロリータだけじゃなく“どっちも”いけるたァさすがだな。見直したぜ」
ロック「どうしてお前は俺を変態にしたがるんだ……ッ!?」
レヴィ「ヘイ、ヘイ。まさか相手はあのくそめがねか? だったらご愁傷様だ。いたぶって殺す」

ロック「相手はファビオラちゃんだけだ――って、違う! 勘違いするなッ!!」

レヴィ「……――とうとうゲロりやがったな。こいつは臭くてたまらねェよ」
ロック「待て、待て、待て!」
レヴィ「何を待てってンだ? お前とあのロリータがどうやって“いたした”かでも聞きゃ良いのか? あァ?」
ロック「俺はそんな真似はしちゃいない!」
レヴィ「ロック。あのロリータはどんなパンツをはいてたンだ? 白か、黒か? さそがし楽しんだンだろうな」
ロック「俺は別に楽しんじゃいないし、彼女はスパッツ――……誤解だ、レヴィ」
レヴィ「――オーライ、“黒”か」




187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 01:17:23.14 ID:k738qLZx0


レヴィ「とりあえずお前の言い訳を聞かせてみな。“面白けりゃ”ご褒美をくれてやるよ」
ロック「……信じてくれる可能性は?」
レヴィ「シナリオ次第だ。飽きた時点で殺す」
ロック「信じる気が全く無いように思えるのは俺の気のせいか……?」
レヴィ「ヘイ、せっかくのチャンスを棒に振る気か? バットってのは、振らなきゃ当たらないんだぜ」
ロック「……」
レヴィ「さて、お前があのロリータ相手にどんな場外乱闘をカマしたか聞かせて貰おうじゃねェか」
ロック「――鉛弾のポップコーンに、海水のコーラか。ゾッとしないな」

レヴィ「……――で、なンでお前はあのジャリと飲んでたンだ?」

ロック「いや、仕事帰りに偶然、会っ、て……」

レヴィ「――そいつは面白ェな。最高に笑えるぜ、ロック」





191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 01:26:15.28 ID:k738qLZx0


ロック「……」
レヴィ「どうしたンだよロック。続けな」
ロック「……――えっと、“色々あって”イエロー・フラッグに一緒に飲みに行く事になって」
レヴィ「ストップだ。“色々”じゃわからねえ。わからねェよロック。それじゃあ“観客が納得”しねェぞ」
ロック「……彼女は、ガルシアくんとロベルタの二人に気を使ってるみたいだったんだ。
    だから、泊まってるホテルじゃ気兼ねなく飲めないって話の流れで聞いて――」
レヴィ「――つまり――お前から誘ったンだな? ヘイ、ヘイロリータ、飲みにいきませんか、ってな」
ロック「そ、そうなるかな……はは」
レヴィ「……」
ロック「れ、レヴィ?」
レヴィ「どうしたよロック。“続けろ”」
ロック「……俺の気のせいだと思うんだけど、ドック内の気温が下がってないか?」
レヴィ「そいつは気のせいさ。アタシは、“煮えたぎった釜の中に居るように感じるぜ”」

ロック「……――クーラーは?」

レヴィ「生憎故障中だ。修理のメドはたたねェし、その予定も今の所なさそうだ」

ロック「……そうか、“悲しくてたまらないよ”」





194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 01:37:02.04 ID:k738qLZx0


レヴィ「おいおい、これはお涙頂戴の悲劇だったのか? 違うだろ? お前が話してるのは――喜劇だ」
ロック「……――この状況で俺に笑え、と?」
レヴィ「そいつは良いな。シケたツラで話されるよりゃ万倍マシだ。――こっちまで気が滅入ってくる」
ロック「……そうか。それなら笑いながら話すよ、出来るだけ」
レヴィ「いい心がけだな。ロリータと飲んで楽しかったかい?」ニコリ
ロック「まあね。面白い話も色々聞けたし、あっちのリアクションも新鮮だったしな」ニコリ
レヴィ「……」
ロック「……――なんで黙るんだよ……!?」
レヴィ「お前の笑顔が妙にムカついたからだ。だから、“笑えよ”。オーライ?」ニッコリ
ロック「は、はは……」ニヘラ…
レヴィ「なめてんのか? なあ、ロック。アタシの事を馬鹿にしてんだろ?」
ロック「滅相もない」ブンブン!
レヴィ「――続けろ」

ロック「……はい」





196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 01:46:18.94 ID:k738qLZx0


ロック「――それで、調子に乗って俺たちは飲んで……」
レヴィ「“俺たち”か。随分仲良くなったもんだなァ? それに相当楽しんだみたいだ、良い事だな」
ロック「……案の定というか、ファビオラちゃんが潰れて」
レヴィ「ヘイ、ヘイ。酔い潰させるたァ悪党だなお前も。狙ってたンだろ? 色男」
ロック「いや、そんな事はないぞ!? 彼女のペースが速かったから――」
レヴィ「酒が進むってのは素晴らしいよな。――キリストが槍でファックされた時位爽快だ」
ロック「……それで――そのままにしておく訳にもいかないだろ!? そうだよな!?」
レヴィ「そこでアタシに同意を求めるってのは、“どういう意味だ”?」
ロック「…………今のは忘れてください」
レヴィ「お前な、アタシの事を何だと思ってンだ? さっきの今で忘れるわけねェだろ」
ロック「……ですよねー」
レヴィ「いいから続けろよロック。正直、“アクビが出ちまいそうだよ”」
ロック「――大人しく寝るって選択肢は?」
レヴィ「そりゃお前に失礼だろ。“せっかく”ピーチクさえずってくれてンだからな」
ロック「……」





198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 01:53:58.78 ID:k738qLZx0


ロック「――それで……仕方ないから彼女を送っていくことにしたんだ」
レヴィ「そうでもしないとあのジャリは“あの”一件でちょいと恨みを買ってるからな。
    そんな無防備じゃ良くて売り飛ばされるし、悪くて豚の餌だ。“良い事したなァ”ロック」
ロック「……――は、ハハハハハ!」
レヴィ「笑ってちゃわからねえよ。アタシが聞きたいのはその先さ」
ロック「――どこのホテルに泊まってるかなんて、俺は知らなかったし探すのも面倒だったんだ」
レヴィ「そうだな」

ロック「だから俺は――彼女を俺の家に連れてった。
    そして、彼女をベッドに寝かせて俺もすぐに寝た。“それだけ”の話さ!」

ジャカッ!

レヴィ「――サンキュー、ロック。クソ面白くねえ笑える話を聞かせてくれてありがとよ」





200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 02:00:54.72 ID:k738qLZx0


ロック「……――まだ“俺の”話は終わっちゃいないぜ、レヴィ」
レヴィ「そいつはノーサンキューだ。これ以上聞いたらゲップが止まらなくなって死ンじまう」
ロック「どうして俺が彼女を家に入れた事でお前が怒るんだ?」
レヴィ「そンな事はどうでも良いだろ。お前には“すぐに”関係なくなる」
ロック「……それじゃあ、最後に俺の頼みを聞いてくれるか?」
レヴィ「聞くだけ聞いてやるよ」

ジャカッ!

ロック「……――レヴィ」
レヴィ「なんだ、変態野郎」

ロック「――スパッツをはいてくれないか?」

レヴィ「…………あん?」





205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 02:10:23.03 ID:k738qLZx0


レヴィ「――ロック、今のはアタシの聞き間違いか?」
ロック「聞こえなかったならもう一度言ってやる。レヴィ、スパッツをはいてくれ」
レヴィ「……――何のヤクをキめてンだ? スピードか? スマックか?」
ロック「惜しいな。スパッツだ」
レヴィ「……ファック」
ロック「いいかレヴィ。俺は、お前がどうして俺をミート・パテにしたがってるのか理解できねえ」
レヴィ「……ヘイ、黙れよ」
ロック「だけど、昨日ファビオラちゃんと話してて分った。――スパッツは至高だ、どんな薬よりハイになれる」
レヴィ「――いいから黙れよ……!」
ロック「そして、そのスパッツを一番上手くキめられる女は――レヴィ、お前だ」

レヴィ「黙れッつッてンだよッ!!」

ロック「俺は! お前のスパッツをはいた姿が見てえんだッ!!」





208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 02:16:02.14 ID:k738qLZx0

     ・    ・    ・

ベニー「だってさ、ダッチ」
ダッチ「こいつはとんでもねえ爆弾発言だ。今頃レヴィの頭の中はトロトロのシチューになってるだろうな」
ベニー「それは、良い意味でかい?」
ダッチ「ベニー・ボーイ。俺にだってわからねえ事位ある」
ベニー「まあ、そうだろうね。今回のは事が事だ」
ダッチ「ロックの野郎……スパッツが好きだとはな。――とんだ変態だ」
ベニー「ブルマー好きのあんたに言われたく無いと思うよ?」
ダッチ「それはスクール水着が好きなお前も言えた事じゃあねえな、ベニー・ボーイ」
ベニー「ははは、確かにそうだ」

ダッチ「――さて……吉と出るか凶と出るか、だ」






211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/29(木) 02:24:36.35 ID:k738qLZx0


レヴィ「――クソッ、わけがわからねえ……」
ロック「レヴィ。ここに“たまたま”スパッツはある。あとは――お前が頷くだけだ」
レヴィ「……なンで持ってンだよ……!」
ロック「お前にはいてもらうためだ。“ただ、それだけのために”」
レヴィ「……」

ロック「悪いが、サイズはあってないだろう。多少小さいかもしれないが――我慢してくれ」

レヴィ「…………あん?」

ロック「何せ、借りも――」

レヴィ「……――ヘイ、ロック。そいつは“誰から借りたもん”なんだ?」


ロック「…………誤解だ」





おわり



ブラック・ラグーン 1-9巻 セット (サンデーGXコミックス)





元スレ http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1233135351/
[ 2013年03月27日 22:59 ] [二次創作 ハ行]BLACK LAGOON | TB(0) | CM(0)
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